「禁煙して10年、ジムでカラダつくりに専念していた桑田佳祐さん(54歳)、友人に人間ドックを勧めるほど検診に熱心。昨年、7月の内視鏡検診で早期の食道癌を発見。手術後6ヶ月間で見事、復活しました。
一方、児玉清さん(77歳)、体調不良を訴えて2月に病院を受診。胃癌がすでに肝臓転移し末期状態で抗がん剤治療も不可能。5月に帰らぬ人となりました。」
周知のことですが癌は早期発見、早期治療が命の明暗を分けます。胃腸のがんの早期発見、早期治療のためには内視鏡検査による診断が不可欠です。早期のがんで発見されれば、おなかを切らずに内視鏡治療で完治が得られることは少なくありません。
皆さんの胃腸は大丈夫ですか。40歳を越え「がん年齢」になったら定期的な検査で「食」と密接に関わる胃腸に不具合がないかを調べましょう。
以下の事項にあてはまる方には胃カメラ検査をお勧めします。
胃カメラ検査必要度チェックシート
家族に食道癌、胃癌のかたがいる
喫煙、飲酒の習慣が一定期間あった
最近、食欲がなく体重が減少した
みぞおちに痛みがある
胃潰瘍や慢性胃炎の既往がある
貧血がある
食事が下に落ちていきづらい
塩分のとりすぎがある
胸やけやげっぷの症状がある
チェックある方には胃カメラ検査がおすすめです。
当クリニックではうどんより細い経鼻内視鏡(5.9mm)にて胃カメラ検査は行っています。
不安な方には鎮静剤を使用した検査も実施しています。
あなたの大腸は大丈夫ですか
大腸カメラ必要度チェックシート
家族に大腸癌の方がいる
検診の便潜血検査が陽性だった
血便がでた
便の太さが急に細くなった。
腹痛や腹満感が持続する
下痢がとまらない
大腸ポリープを指摘されたり治療した経験がある
野菜はほとんど食べないが肉は良く食べる。
良く便秘になる
糖尿病のある方、運動不足の方
チェックある方には大腸カメラ検査がおすすめです。
大腸がんは、肺がん、胃がんに次ぐ死亡率第3位のがんです。初期の段階では無症状ですが、進行した場合リンパ節や肝臓に転移します。
ポリープや初期のがんの段階で発見されれば内視鏡治療で完治します。当院では、2cm以下のポリープに対しては外来でポリープ治療をしています。